私は現在44歳、そして自分のわきがを意識し始めたのは12歳、中学1年生の秋の頃なので、人生の7割方をわきがとともに歩んできた事になります。

自分のわきがに気付いたのは、学校の制服が夏服から学生服に衣替えとなったある日、上着を脱いだ時にふわりと脇のニオイが漂ってきた時。

しかしその時は、父親と同じオトナになったんだなと漠然と感じただけで、特に抵抗もなくすんなりと受け入れました。

思うに、わきがとなった原因は、思春期を迎えて身体のホルモンバランスが変化した事の他に、遺伝的要素もあるように思えます。

父親の匂いと言えば脇の匂いを連想するくらい、父親もわきが持ちだったので。

しかし、自分の身体を構成する要素の一部としてわきがを受け入れた私でしたが、クラスの女子から、「〇〇君、脇のニオイがする〜!」
とみんなの前で大きな声ではやし立てられて笑われて、そこで初めて、わきがというものは恥ずかしいものだという認識を持ちました。

それ以来私は、わきがを消すために、いろいろな努力を重ねてきました。

風呂に入るたびに、石鹸で何度もしつこいくらい腋を洗いました。

お酢がわきが解消に効くと聞けば、台所にあるお酢を毎晩のようにくすねては、腋に塗りました。

脇毛に棲む細菌が原因と聞いた時は、脇毛を剃りました。

しかしいずれも、わきがを消すことはできませんでした。

そのようにして悩み悪戦苦闘しながら成長してきましたが、気になる女性と対面する時、就活の時、社会人になってから仕事上で大切な人と会う時、いつも脇のニオイの事で緊張を強いられました。

他にも、夏はワイシャツの腋の部分の外側が黄色く変色して臭いが染み付いたり、冬はコートやジャケットを脱いだ時に漂うニオイが気になったりもして、わきがのおかげで相当なコンプレックスを持ちました。

彼女がなかなかできなかったのも、わきがを気にして心がとても内向きに、あるいは後ろ向きになっていたからだと今でも思っていますが、そんな私も40歳を目前としてようやく結婚できました。

妻は、私のわきがについて何も言いませんでした。体臭について寛容なのかどうかは分かりませんが。

それで私もわきがの悩みから少し解放された気分になっていたのですが、ある日、当時3歳の娘から言われた一言が、私の胸を強く深く突き刺しました。

お父さん、くさい

再びわきがの悩みに向き合わされ、わきがを消すために・・・つまりは娘に嫌われないために、努力を再開しました。

そこで最近分かったのが、ミョウバンを含んだ消臭薬が、結構効くのではないかという事。

いろいろ悩み試す中で、同じく体臭の悩みを抱える職場の上司に勧められたのですが、これが私の体質と合ったのか、自分では驚くほど腋の臭いが気にならなくなりました。

娘も、くさいと言わなくなりましたので、それなりに効果はあったのだと思います。

私の場合はミョウバンでしたが、人によっては、硫黄系の消臭薬が効く場合もあるようです。

ようやくたどり着いたかもしれない、わきがとの闘いの終わり。

重要なのは、諦めずに自分の体質に合ったわきが対策を探し続ける事ではないかと思います。