40歳にもなれば新陳代謝も衰えてくるし、わきがもマシになるんじゃないだろうか

そんな風に思っていたときもありましたが、実際40歳になってみるとマシになる気配などまったくなし。まだまだわきがの悩みは尽きないようです。

脈々と続くわきが家系。わきがは遺伝する

わきがは脇にあるアポクリン腺という特殊な汗腺が原因です。普通はエクリン腺という汗腺からさらさらとした汗をかくのですが、アポクリン腺は脂肪を含んだねっとりと濃い汗を分泌するのが特徴。

へばりつくような汗は皮膚に住む悪玉常在菌の格好のエサになり、常在菌たちはアポクリン腺から分泌された汗を食べては、せっせとわきがの元になる臭い物質を作り出しているというわけです。

しかもこのアポクリン腺、遺伝によって引き継がれてしまうので、親がわきがだとほぼ避けようがありません。

事実、私の家系では母方の祖父、母、私、弟がわきがで脈々とわきがが受け継がれています。恐ろしい。

わきがは第二次性徴期に自覚することが多い

私がわきがだと気付いたのは13歳のとき。中学に入って入部したバレー部で練習していたときのことです。

どうも生乾きの雑巾というか蒸れた指の股の匂いというか、なんとも形容しがたい匂いがしてきます。はっきり言って臭い。

けれどバレー部というのは膝につけたサポーターやシューズなど意外と臭いものが多く、練習中は気にもとめていませんでした。

しかし練習が終わり、着替えようとしたのですが、やっぱり臭い。というよりも自分が臭い。

腕を上げて練習着を脱ごうとしてもろに脇の匂いを嗅ぐことになり、ようやく「自分が臭い」ということに気づいたわけです。

ですが、このときも「服が生乾きだったのかもしれない」とまだ楽観していました。

自宅に帰り、「お母さん、この服臭い」と苦情を言うと、母は複雑そうな顔をして「あら~女の子やのにわきがか~」と言うのです。

わきが?? 当時はまだわきがという言葉も知らなかったのですが、母から「わきがは遺伝すること」「母もわきがなので、わたしもわきがになったということ」「わきがは脇の匂いがキツくなるので対処が必要なこと」を教わりました。

また「よく汗を拭いてデオドラントスプレーしときなさい」というので、特に対処も思い浮かばずそれに従っていました。

たしかにしばらくはそれで抑えられていたのですが、成長するにつれて匂いもキツくなっていきます。

後に調べて知ったことは、わきがの原因になるアポクリン腺は第二次性徴に伴って成長し大きくなっていくので、この時期に自覚し、そして匂いがキツくなる人が多いということ。

ああ、なるほど。まさしくその過程をたどったのだなと納得です。

いくつになっても尽きないわきがの悩み

わたしの所属していたバレー部は男女が同じ体育館を使用していて、あまり仲が良くなかったこともあり、男子が「女バレ、臭いねん!」などとはやし立てることがありました。

いま思えば、わたしのわきがが原因だったかどうかは分からないのですが、思春期ですから「わたしのことを言われているに違いない」と卑屈になり、できるだけ目立たないように小さくなって過ごしていたことを思い出します。

バレー部を引退してからは汗をかくことも少なくなり、デオドラントスプレーの質もよくなってきたので、高校時代には匂いで思い悩むことは少なくなりましたが、今度は制服の白シャツの脇が黄ばむ黄ばむ。

これは後に、制服がある職場で働くようになってからも悩むことになり、いまもって「これは!」という解決策がありません。

一応漂白してみたり、重曹で洗ってみたり、お湯で洗ってみたりするのですが、ある程度着ると黄ばんでしまうので泣く泣く捨てるハメに。

また年を取って運動量が落ちると、汗の質が悪くなったようで、いまはさほど汗をかいていないのに脇が臭くなってしまって困っています。

新陳代謝が落ち、汗をかかなくなってきたのでもうわきがとも縁が切れると思っていたのですが、そうも行きませんでした。

人生80年だとすると、いま折り返し地点。

きっとこれからも年齢ごとにわきがの悩みと向き合うことになるのでしょう。

まだまだ尽きないわきがの悩みに、まだまだこれからも振り回されそうです。